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妊娠中の検査
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母体と胎児の健康の確認のために、妊娠中は様々な検査が行われます。検査には、妊娠中の一般検査 (妊婦全員に行われる) と母体の既徃症や妊娠の経過に応じて、選択的に行われるものとがあります。また、場合によってはミシガン大学病院の「Fetal Diagnostic Center 胎児の遺伝子診断を専門的に行う科」で行われる検査もあるため、主治医の指示に従ってください。

一般検査

初診の時には、次のような検査があります。

血液検査:

  • 貧血の有無 (CBC)
  • 血液型 (RH 型検査を含む) 抗体スクリーン (血中の抗体検査) (RH antibody screen)
  • 性感染病検査/梅毒検査 (VDRL) 州法により義務付けられている
  • 風疹の抗体検査 (Rubella titer)
  • B型肝炎の検査 (HB screen)
  • 婦人科内診による検査:
    • 子宮頸ガン検査 (Pap smear)
    • 子宮頚部の組織検査: 感染症の有無を調べる (Cervical culture test)

妊娠15〜20週

トリプルスクリーン

トリプル検査は、妊娠15~20週に行われる血液検査です。米国産婦人科学会 (ACCG) はこの検査を強く奨励しており、検査結果から下記のスクリーニングが可能です。

  • 双子の可能性
  • 胎児が妊娠週数に応じた発育をしているかどうか
  • 先天異常の有無
  • 早産または低体重児の危険性の有無

この検査はスクリーニングであり、数値結果だけでは、胎児の異常を確定することはできません。むしろ、その後の妊娠経過を慎重にモニターするための警告と見なされます。

なお、検査には限界があり、今の医学では検出できない種類の異常や障害もあるため、検査で異常が見つからない場合でも、健康な赤ちゃんが生まれるという保証にはなりません。

妊娠26〜28週

  • 貧血の有無 (CBC)
  • 妊娠糖尿病を調べるグルコース検査 (Glucose screening)
  • 抗体検査 (RH型がマイナスの場合のみ) (RH antibody screen)

一般臨床検査の結果により、更に詳しい検査が必要になることもありますが、その場合、主治医より詳しい説明があります。

特殊検査

羊水穿刺 (Amniocentesis)

この検査では、超音波検査で赤ちゃんの位置や羊水の場所を確認しながら、羊膜内の羊水を採取します。下腹部から羊膜へ挿入した針から、羊水を採取します。針を刺される時には、血液検査で注射針を挿入するのと同様の痛みを感じます。検査は30分程度で終わります。採取した羊水からは、多様な検査ができ、胎児について詳しい情報がつかめます。検査は早ければ妊娠11週から受けられます。

羊水の遺伝検査では、羊水から培養した細胞を検査することで、何種類かの遺伝による先天異常を見つけることができます (全ての先天異常を発見することは不可能)。結果が出るには、通常2〜3週間かかります。お母さんへは電話で連絡があり、主治医へは文書による結果報告が出されます。医療上やむをえず早産が必要な場合などでは、羊水検査により、胎児の肺の発育程度 (自力で呼吸が可能か) を確認することもできます。この場合の結果は早急に出されます。

この種の検査が必要と言われた場合、また検査の内容について詳しく問い合わせたい場合は、ヘルスケア担当者まで連絡してください。

代謝異常のキャリアテスト (Carrier Testing for Metabolic Disorder)

家族の中に代謝異常者がいたり、アジア系、イタリア系、地中海沿岸の出身、または黒人系、フランス系カナダ人、ユダヤ系などの出身で、特定の代謝異常を持つ疑いのある場合、希望によりキャリアテストが受けられます。

  • 脳スフィンゴリピド症の一種 (ユダヤ系)
  • 血友病
  • 鎌状赤血球性貧血症
  • サラセミア (地中海貧血)
  • 裹胞性繊維症
  • デュシューン型筋ジストロフィー

絨毛膜絨毛検査 (Chorionic Villus Sampling/CVS)

絨毛膜絨毛検査では、染色体および生化学検査のために、少量の細胞サンプルを採取します。超音波検査で胎児の位置を確認しながら、滅菌したカテーテルを子宮頚部へ挿入し、胎盤から絨毛膜絨毛の細胞サンプルを摘出します。手順は、子宮頸ガン検査と同様です。胎児と胎盤は、同じ細胞からできているので、絨毛膜絨毛の細胞を調べることで、遺伝的なデータが判明します。この検査は、妊娠10〜12週の間に行われます。採取したサンプルから細胞を培養するため、結果が出るには1〜2週間かかります。お母さんへは電話で連絡があり、主治医へは文書による結果報告が出されます。

胎動をモニター

主治医から胎動の記録を取るよう指示される場合ガあります。妊娠17〜20週ごろから、胎動を感じるようになります。はじめは胎動もごくわずかで、ほとんど気づかないほどですが、妊娠が進むに従い胎動も強くなり、頻繁になってきます。通常は日中の安静にしている時か、夜ベッドで横になっている時などに胎動を感じやすいようです。胎動の記録を取る場合、10回感じるまでにどのくらいの時間がかかるかをメモに取ります。胎動が1時間に5回以下しか感じられないようであれば、主治医に相談してください。定期検診の度に、記録表を持参してください。

ノンストレステスト

ノンストレステストは、赤ちゃんの心臓の心拍数と胎動を、電子的にモニタする検査です。センサーのついたベルトを下腹部に巻き、胎児の心拍と子宮の様子を記録します。この検査から、子宮内の症状が見られる場合に行われます:

  • 高血圧、糖尿病の症状がある
  • 胎動が通常より少ない
  • 予定日を過ぎている
  • 以前の妊娠で、問題があった場合
  • 胎児に異常がないか確認するため

胎児の活動や睡眠パターンにもよりますが、検査は通常30分ほどで胎児や母体への負担はありません。

超音波造影検査 (Ultrasound)

超音波造影装置は、音波を利用して胎児、胎盤、子宮の映像をキャッチします。出産前の胎児の貴重な映像を捕えることができ、胎児の健康状態を知るうえでも欠かせない検査です。小型のセンサーを下腹部に当てる、もしくは膣から挿入することで、影像を捕えます。超音波検査は次の目的で行います。

  • 胎児の週数を確認する
  • 妊娠時期に対応して胎児が順調に発育しているかどうかを確認する
  • 胎児と胎盤の位置を確認する
  • 双子または多胎の疑いがある場合
  • ある種の奇形の疑いがある場合
  • 羊水の動きと量を確認することで、胎児の健康状態を確認する
  • 羊水過多の疑いがある場合

検査は45分ほどで、胎児や母体への負担はありません。


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