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妊娠中に気をつけること
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胎盤はかっては、母体接触または摂取した有害物質から、胎児を100%保護できるものとし考えられていました。しかし今日では、有害物質の多くは胎盤を通過できることが判明しています。ですから、妊娠3カ月頃 (最終月経から第13週まで) までは、胎児の臓器が形成され機能し始める最も重要な時期で、この時期には少しでも悪影響を及ぼす可能性のある物質は全て避けるよう細心の配慮が必要です。次に妊娠中、胎児を保護するための注意事項を上げて見ました。
薬を服用する場合
妊娠中、薬 (市販の薬を含む) を服用する場合、あなたの妊娠経過を把握している医師に必ず相談しましょう。現在その他の疾患のため服用している薬があれば、処方箋の内容を医師に詳しく報告しましょう。
ドラッグの使用は絶対禁止
妊娠中、ドラッグ (マリファナ、LSD、スピード、コカイン、クラック、その他) の使用は絶対禁止です。ドラッグ使用は、胎児に先天異常や出生後の学習障害、その他の重篤な障害を起します。妊娠中もしくは授乳期に一度でもコカインを使用すると、胎児の死亡や、重篤な永久的障害を起す可能性があります。現在ドラッグを使用している場合は、すぐ止められるよう主治医に相談しましょう。
自分や家族が喫煙者の場合
喫煙は、早産、低出生体重児、乳幼児突然死症候群 (SIDS) を起こす可能性があります。妊娠中は、家族全員が禁煙もしくは喫煙量を減らす良い機会と考えましょう。禁煙するのが困難な場合、主治医に相談してみましょう。
カフェイン摂取量を制限する
栄養の章で述べたように、カフェイン (一日にコーヒー3杯まで) は適量であれば、胎児への悪影響は報告されていません。しかし、大量に摂取すれば、胎児の成長に害を及ぼす可能性があります。
妊娠中は胎児の健康のため、一日のカフェイン (コーヒー、紅茶、コーラ、チョコレート) 摂取量を制限するよう努力が必要です。
アルコールを避けましょう
アルコールは、かりに適量と見なされる量であっても、毎日飲んでいると、身体面、行動面で胎児に異常を来す可能性があります。妊娠中は、ビールやワインの他、アルコール度の高いウオッカ、ウイスキー、日本酒、焼酎などは避けましょう。飲酒習慣を変えるため、カウンセリングやサポートグループを希望する場合、是非医師に相談ましょう。
人工甘味料や硝酸塩
私たちが摂取する食品には、多くの化学物質が添加されており、中には妊娠への安全性が充分立証されていない物もたくさんあります。人工甘味料 (Nutrasweet, Saccharin, Cyclamates) や硝酸塩 (保存パックされたベーコン、ハム、ホットドッグ用の保存料) を使用した食品なるべく摂取しないよう配慮しましょう。
その他の注意事項
- 腹部や骨盤のレントゲン撮影は避ける。(その他のレントゲン撮影には、鉛性エプロンで腹部を保護すること。 )
- 熱いお風呂やサウナは避ける。(過度の高温は胎児の体温を上昇させ、成長に悪い影響を及ぼす可能性があるため)
- 猫の糞尿に接触したり、調理の不十分な肉・魚類を食べないこと。トキソプラズマという寄生虫を介してウイルスに感染する可能性があり、胎児に先天異常がおこる可能性がある。
- 熱や感染症のある人や子供との接触を避ける。
- 家庭、職場で、危険物質との接触を避ける。(使用時に換気を必要とするような化学薬品との接触を避ける: 殺虫剤、油性ペンキ、ペンキのシンナー、剥離剤、エアゾール剤、劇薬を含む洗剤、オーブンクリーナー、セメントなど。 職場環境の安全性について特に気掛かりな場合は、主治医と相談すること。 )
シートベルトのしめ方
母体と胎児の安全のため、車に乗るときには必ずシートベルトを締めましょう。必ず腹部用と肩用両方のシートベルトを着用すること。図1のように、腹部用シートベルトは、お腹のふくらみの下に、肩用シートベルトは、お腹のふくらみを避けまた乳房の間と鎖骨の真上を通る位置に締めます。
以上のリストは、妊娠中の胎児への危険を最小限にするためのものです。それにしても、どんなに注意深いお母さんでも、こうした危険を全て避けられるものではありません。大切なことは、危険性があるということを理解していることです。妊娠中、たいていの女性はこうした有害物質に接触したり、摂取したりするわけですが、大半 (97%〜98%) は、健康な赤ちゃんを生んでいます。
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